ひだまり    今は古事記に夢中! お話

アメブロから引っ越してきた過去記事の再公開と、                       もっと日本を知るために「竹田研究会」の紹介を主にしていきます。

お雛さまの不思議な話


※ずっと以前(2011年)に書いたものですが、またこの時期を迎え、今年も引越してきました。
 毎年、毎年、変わり映えなく同じようにグランドピアノの上に飾っています。

 

グランドピアノの上に飾ったお雛様です。

うちの和室は、すでにそうちゃんのものですので、とても下に飾ることはできません。

でも、ピアノの漆黒がとってもいい感じでしょう?

ただ、ピアノの蓋が開かなくなるので短期集中で飾らせてもらってます。  m(__)m


      うさんぽの小径




三月三日はお雛さまですね。

今日は、お雛さまにまつわる不思議な話をしましょう。

うちのお雛様のことなんですが、
うちのお雛さまは、じつは、いわく付きなのです。


え? 怖い話じゃないですよ。
でも、今でも思い出すと鳥肌が立ちます・・・。

そう、あれは娘が生まれてまだ一年ちょっとのときでした。

名古屋ではお雛さまなど節句の人形は嫁の実家が買うことになっています。
両家にとって初孫になる娘のために、実家の母が「これぞ!」というお雛さまを見つけてきました。
初節句を迎え、まだ乳飲み子だった娘とその雛人形をかこんで両家でお祝いをしました。

最近の大量生産の人形が気に入らない実家の母は、いろんな人形店を渡り歩くうちに、
ある人形師にたいそう惚れこんだ人形店の女社長に出会います。

その女社長が薦めてきたのが、大きな七段飾りではないけれど、
人形の顔がとにかく優しくて、たおやかで、着ている着物も、昨今の派手派手キラキラぶくぶく
でない、(普通は、着物の布を順番に糊で貼り付けて、剥がれないように釘で打ちつけて、
豪華に見せるために裾に綿を入れて膨らませてある)
他ではなかなかお目にかかれなかったとても落ち着いた品のある人形でした。

その女社長はとにかくこの人形を作った人形師に惚れ込んでいて、
この人形を仮にデパートに持って行ったら一桁違ってきてしまうから、そんな売り方じゃなくて、
もっとほんとにこの人形が気に入って魅入られた人に買ってもらいたい。
そして大事にしてもらいたい。

そう言っていました。
なんでも、人形師は顔を作る人と、着物を作る人が違っていて、それぞれが最高の職人で、
ほんとうにいい仕事をするんだそうです。
だから、この人形はお顔もいいし、着物もとても品よく着付けてありました。
今どきはみんな糊と釘と綿で作ってしまうけど、これは一枚一枚全部本物と同じように
「着付けて」あるそうです。
つまり、メンテナンスするときには、本物のように脱がせて着せ替えられるそうです。

また、とくに、三人官女のお顔がいいのです。
わたしは、これだけはぜったい嫌! っていうことがありました。
それは、よくいろんな人形店で見てきた、
七段飾りの三人官女がすごく意地悪そうでコワイ顔をしているやつです。
なぜかそういうのが多いのです。 (それとも、わたしにだけそう見えるのか?)
お雛さまのお顔がいいのは当たり前として、三人官女もやさしいお顔がいい!
そう思っていました。

それで、とにかく、わたしはその三人官女がとても気に入り、
「これを逃したら、二度とこんなやさしそうな三人官女に出会えないかもしれない…」
と思い、母に賛同してそのお雛様に決めました。

そして、無事桃の節句が終わり、娘が行き遅れないように三日の夜中までに必死に片付け、
当時 物置部屋にしていた、一階の空き部屋に仕舞ったのでした。

そして、それから数ヶ月経ったある日、事件は起こったのです。

なんと、住んでいた家の一階部分の物置部屋が放火にあったのです!
戸締りはしてあったはずなのに、わざわざガラスを破って火をつけたらしいです。
しかも、それに最初に気づいたのは、わたしです。

娘を寝かしつけていたとき、ふと窓から入ってきた空気が、なにか気になる臭いを
含んでいたのです。
その当時は近辺に銭湯が二軒もありましたので、そこから煙突の煙りの臭いでも入ってきた
のかとおもいましたが、妙に胸がどきどきするので夫に頼んで見てきてもらいました。
すると、階下に降りた夫が血相を変えて戻ってきたのです。
「一階が燃えてる!」
当時、わたしたち夫婦は三階に住んでいました。
あわてて娘を近くの実家に避難させました。
幸い、発見が早かったので、一階部分の空き部屋を焼いただけで済みましたが、
消火器の泡と焼け焦げで一階部分はたいへんな有り様でした。

そこには、客用の布団だとか、夫の学生時代の本や楽器や、健康器具やら、
そして、初節句でもらったガラスケース入りの人形や、お雛さま一式が置いてありました。
当然、お雛さまもすっかり焼けてしまいました。
箱も、素材も、何もかも燃えやすい物ばかりです。
あの惨状を見たら諦めるより他ありませんでした。

ところが、
信じられないことが起こったんです。

お内裏さまやお雛さまも、お道具も屏風も雛段も・・・
ガラスケースに入った人形すら、すっかり何もかも真っ黒に燃えてしまったのに、
いっしょに置いてあった三人官女だけが、なぜかまったくの無傷で残っていたのです。

同じ段ボール箱に入った他の人形は真っ黒に焼けたのに、
三人官女の箱だけは、
桐箱どころか、外側の包装紙すらまったく燃えていませんでした。
煤すらついていないのです・・・。
もちろん、中身もそのままです。

どういうわけで これだけが焼け残ったのか・・・
その答えは誰にも説明できませんでした。

その後、もう一度お雛様を買い揃えようと、この人形を買ったお店へ行き、
例の女社長に ことわけを話しました。
すると、
「ああ、この人形をお宅に買っていただいてよかった。」
というのです。

「人形は、とくに雛人形は、その娘のお守りなんです。 守り刀です。 
だから、その子と同じくらいの気持ちで人形を大事に愛しんであげれば、
人形に心が宿って 一生その子を守ってくれます。」
「だからこそ、そういう人に この人形をもらってもらいたかった。」
「お雛様は、その子の身代わりなんです。 
お雛様が燃えることで この子を守ってくれたんですよ。」 と。

「じゃあ、この三人官女だけが焼け残ったのは・・・?」
と聞くと、

「三人官女はその子の友人やその子を取り巻く人間を暗示しています。 
三人官女が焼け残ったということは、
この子は一生よい友人やよい人間関係に恵まれるでしょう。」
と言うのです。

わたしは、それを聞いて全身に鳥肌が立ちました。

今でも、そのときの気持ちを思い出すと鳥肌が立ちます。


それまで、
「田舎じゃあるまいし、こんなせまい部屋にそんな大きな飾りは要らないのに。」
と言っていた夫も、それを聞いてからは急に人が変わったように、
今まで一度も手を合わせたこともなかった熱田神宮でもらった神棚に、
毎日ふたつずつお菓子と御酒と御水を上げて 手を合わせるようになったのです。

でも、どうしてふたつずつ?
と聞くと、
「ひとつは神様の分、もうひとつは三人官女様の分。」
だと言うのです。

まったく無信心だった夫も、さすがに我が娘はかわいいんでしょう。
可愛い我が娘を守ってくれたお雛さまたちを最初は疎ましく思っていたことを
悔いて反省していたみたいです。



さて、ところで、その後、
三人官女は奇跡的に掛け紙ひとつ燃えていませんでしたが、
よく見るとわずかに御髪が乱れていました。
まるで、業火の中で身悶えたかのように・・・

それで、御髪と着物を整え、この三人官女に似合ったお雛さまをもう一度探すことに
なりました。
そして、やっぱり同じ人形師の作品で、高位のお坊さんが着る袈裟の着物でできた人形
に出会いました。
ですから、地模様のある白地に刺繍だけという、とてもシンプルでいて、合わせの色合いで
なんとも豪華すぎず品よく仕上げられたものでした。

一目見て、
「ああ、前のお雛様もよかったけど、こっちのお雛さま方がこの三人官女にはぴったりだ。」
と思いました。
まるで、それすら「縁」があったかのように・・・


今では、アルバムの写真の中でしか残っていない 幻ともいえる最初のお雛さま。
娘の身代わりに燃えてくれたお雛さま。
そして、生き残った三人官女と、あたらしいお雛さまたち・・・

年に一度、箱から出して顔を見るたび、
あのときの不思議な出来事と なんとも言えぬ感動を思い出すのです。



「人形はその子を守ってくれる」 とは聞いていました。
人形とは、「ひとがた」 であり、身代わりなのだと・・・

でも、まさか自分が、自分の娘でそれを体験しようとは思いませんでした・・・


それに、今も不思議な気持ちです。

まるで、ここでこうして書いたことで、
また あの身代わりに焼けてくれたお雛様の供養ができたような気がするのです。




うさんぽの小径






うさんぽの小径



うさんぽの小径




うさんぽの小径



うさんぽの小径



うさんぽの小径




うさんぽの小径



ご要望にお応えして、人形の写真もアップしました。



こちら ↓ は、3月3日を過ぎてからのお雛さまのうしろ姿です。

3日を過ぎて飾っておくと娘が行き遅れる・・・という言い伝えがありますが、

わたしの地方では、すぐに片付けられないときはこうしてお雛さまをうしろ向きにします。

「これでひとまず安心!」といって、ちっとも片付けないズボラな母です・・・汗


うさんぽの小径




この話の後日談は・・・「2014.3.3 ひな祭りの思い出」 にて。

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ルドヴィックの冒険

うさんぽの小径



ぼく、ルドヴィック っていうの。

くまのぬいぐるみだよ。


覚えててくれたかな?


ぼくのひみつは、前のお話 ルドヴィック を読んでね。


ぼくはね、じつは、魔法のくつがなくても、自由に歩けるんだ。

でもね、ぼくがあんまり自由に歩けると、ご主人が心配するといけないから、

満月の夜にだけ、夜中にこっそり冒険しているの。


でも、ここだけのひみつだよ。


どうして満月の夜にだけ冒険できるかというと、

満月の月のパワーがぼくを守ってくれるからなんだ。

これは、魔法のくつを作ってくれたおばあさんが教えてくれたの。

月の光を浴びていると、人間はぼくに気が付かないんだって。


だけど、ときどき、

せっかく満月の晩なのに、曇りや雨の日は外に出られなくて残念・・・

そんなときは、おうちの中で冒険するんだ。


去年のお月見には、最初雨が降ってたけど、

みんなが寝静まった頃にはお月様が出てきて助かったよ。


でもさ、ご主人ったらひどいんだ。

うさぎにばっかりお供えして、ぼくの分のお団子はすっかり忘れてるんだもの。

ぼくも、おいしそうなきな粉のおだんご食べたかったな~


でも、ぼくは気を取り直して、早速冒険を始めたんだ。


じつは、ずっと前からやってみたかったこと。

それは、このピアノを弾いてみることだったんだ。


でも、椅子に座ってみてがっかり。

ぜんぜん鍵盤に手が届かないんだもの。

立ってでもだよ。

だから、しかたないから、鍵盤に登って足で弾くことにした。


乱暴だけど、だいじょうぶ。

だって、ぼくの足はとってもソフトだもん。


ただ、蓋は自分で開けられないけどね。

でも、ちょうど、その日は、うっかり蓋が開いたままだったんだ。



「チャンス」 と思ったね。

で、やってみたんだ。


ね? きこえる?

ぼく、うまいでしょ?


ええ? ねこふんじゃった? じゃないよ!

もっと素敵な曲さ。



ほら、聞こえるでしょ?

『月の光』 だよ。




月のしずくが落ちてきたときの音。



これは、月の光が水面に映った音だよ。



これは、月を目がけて魚がはねた音。




ね? 聞こえるでしょ?





ああ・・・ もう、ねむくなってきちゃった。



ぼく、もう寝るね。


続きは、 夢の中で・・・







月は、 どっちに出てる?










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『 ルドヴィック 』 http://ameblo.jp/usanpo117/entry-10691955007.html


『 お月見だんご 』 http://ameblo.jp/usanpo117/entry-10656058670.html



ルドヴィック

うさんぽの小径


ぼくの名前は、ルドヴィック っていうの。

手足がくたくたのクマのぬいぐるみだよ。

でもね、ぼくには秘密があるの。

それはね、

あっ、秘密だから教えちゃいけないんだった。

う~ん。

でも、ちょっとだけ教えちゃうね。

あのね、ぼく、

ひとりで北京からおうちに帰って来たんだよ。

すごい?

え? どうやって帰ってきたかって?

それはね、

ぼくのご主人が魔法をかけてくれたんだ。



北京空港でご主人のバックから落ちちゃったときは、

どうしようかと思ったよ。

ご主人ったら、ぜんぜん気が付かないで行っちゃうんだもん。

いろんな人に蹴飛ばされたり、カートでひかれたりして

ぼく、もう死んじゃうかと思ったけど、

親切な女の子がぼくを拾ってくれたんだ。

それで、その女の子の家に連れてかれて、

きれいにしてもらって、手当てもしてもらったの。

女の子はすごくやさしくしてくれた。

亡くなったおばあちゃんの形見のお人形の靴をぼくに履かせてくれた。

そしたら、

ある晩、その靴を作ったおばあちゃんが出てきて、

「ほんとうのお家のご主人が、毎晩おまえをなくしたことで泣いてるよ。」

って教えてくれた。

それを聞いて、ぼく、すごくお家に帰りたくなっちゃったの。

でも、飛行機とか電車とかいっぱい乗らないと帰れないし、

ぼく一人じゃ歩けないし・・・

そしたら、

また、あのおばあちゃんがやってきて、

ぼくのご主人が、ぼくがひとりでお家へ帰れるように、

この靴に魔法をかけてくれたと教えてくれたの。

まさかと思ったら、ほんとに、ぼく、この靴をはくとひとりで歩けたの。

「でも、どうやって、とおいご主人のお家まで帰れるの?」

そう言ったら、


「おまえのご主人が、

おまえがひとりで宅配便の車にのって、

荷物といっしょに飛行機にのって、

また荷物のトラックから落ちて、

郵便屋さんの荷台に落ちて・・・

そうやって、自分ののお家の近くまで連れてきてもらえるように

毎日、毎晩、お祈りをしてるよ。

だから、安心してお帰り。」


って、おばあちゃんは言ったの。

ぼく、信じられなかったけど、

でも、ご主人に会いたいから、やってみることにした。

勇気を出して表に出たら、

ちょうど宅配便の車が止まって・・・


そうして、ぼくは、

大冒険して飛行機にも乗って帰ってきたの。

その日はちょっと雨が降っていたから、

くつが泥でちょっと汚れちゃった。


でも、

ぼくが玄関にいるのを見つけたご主人は、

ぼくをぎゅっと抱きしめてくれた。

お母さんといっしょに。


玄関マットの上で、

ぼくたちは しばらく抱きあって泣いた。




ご主人が、ぼくを忘れないで、一生懸命祈ってくれたから、

ぼくは帰ってきたんだよ。


ほんとは、

あの女の子も、おばあちゃんも、

ぼくがひとりぼっちで寂しくないように

ご主人が作ってくれたんだよね。

「やさしい女の子に拾われてしあわせでいてほしい・・・」

って願いをこめて、

お話を作ってくれたんだよね。

でも、

やっぱりそんなのいやだ、って

ぼくにどうしても帰ってきてほしくて、

おばあちゃんの靴に魔法をかけてくれたんだよね。


ぼくが帰ってくるまで、

毎晩 毎晩、

ずっと、「そうなりますように」 って

真剣に祈りつづけてくれたんだよね。



だから、

ぼくは、帰ってきたよ。



信じてくれてありがとう。


ぼくのこと、あきらめないでいてくれて ありがとう。






でもね、

もうひとつ

ぼくにはひみつがあるんだ。

ぼくは、まだちょっとだけ魔法がのこってるみたいで、

ほら、

ひとりで立てるし、

あの靴をはくと、ひとりで歩けるんだよ。


じつは、ときどき夜中におでかけしてるの。




でも、

ご主人がまた心配するといけないから、


それは ないしょ。








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アメブロにいた「うさんぽの小径」のうさんぽです。
普通の子持ちの主婦です。
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思いっきり、主婦目線、母親目線、オバサン目線でいろんな情報に感想を書いています。

記事を引っ越してきたので改行が狂ったりリンクが開けないなど見苦しいところがあり申し訳ありません。

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