ひだまり    今は古事記に夢中! 宮崎駿監督「風立ちぬ」は日本人精神そのもの ② 日本の「ほんとうの資源」とは何か? 

アメブロから引っ越してきた過去記事の再公開と、                       もっと日本を知るために「竹田研究会」の紹介を主にしていきます。

宮崎駿監督「風立ちぬ」は日本人精神そのもの ② 日本の「ほんとうの資源」とは何か? 

(①より~)

これぞ、日本の映画。
これそ、日本の魂・・・だと思います。

こんな作品を、こんな表現描写と思い入れを、日本人以外の誰に作れましょうか?
宮崎駿以外の、誰にこれを作れましょうか?

※ これは、かなり独断と思いつきで書いた単なる「脳内ダダモレ感想文」なので、
 まだこの作品を見ていない人、これから見るつもりだという人は、
 けっしてここから先を読まないでください。

 いえ、強制とかじゃないですけど、読まないで映画を見た方が素直に感動できると思います。 

........................................................
........................................................ 前置きおわり


全編通して流れる様々な「雲」の描写は実に 圧巻 でした。
あの雲の動き、風の動き、空気の存在感と、あの「色彩」は見事としかいえません。
そのうつくしさ、すさまじさ、そして、生命感は、
「他の追随を許さない」などという使い古された言葉なんかでは到底評価しきれるものではない。
あれを見て、感動と共に、うれしさ、誇らしさを感じたのは、わたしだけでしょうか?

あれは、日本の魂、
日本人精神そのもの・・・だと思いました。


雲の色だけではない。
風の描写も、草や木も、炎も煙も
みんな生きている。

それが、
あたかも新しい発見とかではなく、
それがごく当然の、当たり前の「自然なこと」として描かれていることが
宮崎アニメの、宮崎作品のすごさだと思う。

そこにこそ、かれのこだわりがあり、
かれの、言葉を介しない無言のメッセージであるとわたしは思う。


この作品は、
日頃われわれが忘れがちだった大切なことをいくつも思い出させてくれました。

風や、水や、雲や、目に見えないあらゆる自然も、
その姿を捉え、その声を聴き、
やわらかな風だけでなく、堅い石にも、冷たい鉄の塊にも、
この世のあらゆる物質すべてにその命を看取り、
それらに愛情と畏敬の念さえ感じてきた「わが民族」の誇りをこの作品は感じさてくれるのです。


風に立ち向かうエンジンの呻き声や、
風に抵抗する鉄やジュラルミンなどの物質のあえぎ声。
空中で分解する部品たちの解放感も、
何もかもが「生きている」ものとして、息をするかのように描かれている。

わたしは断言する。
あれは、日本人にしか描けない。
あの「雲」が象徴する「自然は生きている」という感覚。
あれは、自然と共生してきた日本人だからこそ「正直に」描けるものです。

欧米のそれとは真逆の概念といってもいい。
それは、自然と対峙し、自然を組み伏してきた欧米諸国にはない日本独自の概念です。

もし、仮に欧米人や中韓人があれを描こうとしたら、
対比的に思い切って言ってしまえば、それはただの「理想」であり、「空想」であり、
よく言って「希望」 「夢」であり、
それはわれわれのように「自然と」生まれてきたものではく、
何百年、何千年と、脈々と伝えられ「当たり前に身に付いた感覚」とは違うと思います。

それが、この作品にはものすごく顕著に、はっきりと、「誇らしく」描かれていると思いました。
それが、今回描きたかったものではないかと思うほど。
その描写のひとつひとつが、メッセージなのではないかと思うほど・・・。

だから、あの冒頭の雲の圧倒的な存在感だけで、
すべての「雑念」が作品の外に追い出されたのではないかと思います。

雲だけでない。
草の揺らぎも、木々の梢も、川面の輝きも、
そして、種々の「煙」のうごめき、
地の底でナマズがのたうつ大地のうねりも、
風や炎や、空気の描き方・・・

まるで、皮膚の下で波打つ血潮のように、それは、
見えないけれど感じる、触れないけれど感じる「熱」のように伝わってくるのです。

人の「言葉にならない」仕草、所作、
そういうものの描写すべてが、全編にわたる一場面、一場面、一コマ、一コマすべてが、
「ストーリー」以外から語りかけてくるものすべてが、今回の彼の、宮崎駿のメッセージだと思いました。

だから、わたしは何度でも見たいと思った。
難しいからでも、泣けるからでもない。
ただ、その世界観を、あの美しさ、素晴らしさを、
何度でも、大画面で確認してみたいと、そう思わせる作品でした。

日本人は命ある物だけでなく、無機質な「物」にも魂が宿ると信じています。

日頃はすっかり忘れているようでも、
そうであるから、それを当たり前に信じているから、
「針供養」や「人形供養」をしたり、「お札」をいただいてきたり、納めに行ったり、
「忌語」を避けたり、「地鎮祭」をしたり、銘々の箸やお椀を持ったりするのです。

それがあるから、そういう文化があるから、
「日本人の技術」は傑出して素晴らしいのです。

人だけでなく、動物だけでなく、
草にも、石ころにも、山にも、川にも、たとえ、鉛筆一本でも、
大事に使った道具や、大事に作られた物にも魂が宿ると本気で信じた日本人だから、
そんな日本人精神があったから、
この堀越二郎のような人材が当たり前に生まれ、
存在を許され、
それを貴いものと認めて支援し、擁護し、支えてきたから、
今の日本の発展が叶ったのです。

わたしたちはそれを当たり前だと思うでしょうけど、
日本以外の国では、それは当たり前ではないのです。

日本と対極にある階級制度や差別意識の高い国ほど、それは到底叶わないことなのです。

日本はどんな人間でも、どんな身分でも、尊い志を尊いものとして認めてきた。
だから、ベンゲル監督が絶賛するような今日の日本社会があるのです。

だからこそ、二郎がつぶやいた
到底叶わないと思われていた「小さくても本物の亀」になれたのです。

貧しい日本がここまで輝きわたったのです。


あの、美しい日本の自然の描写と、
苛酷な自然と闘う謙虚な日本人の姿と、
そして、堀越少年らの所作に顕われる日本人の几帳面さ、
生真面目さ、誠実さ、
そして、おだやかさ、気高さという人間の品性をさりげなく随所で描くことで、
この作品は、日本人精神が充足していた時代の、
あまりに当たり前すぎて気づかなかった「日本の誇り」を
押し付けがましくなく、見事に、うつくしく描ききっているのだと思います。

そして、その誇りこそが、今の日本に求められている と。


作中、二郎が何度も「日本は貧しい」と言います。

何度も言うのです。
が、それを言うごとに、だんだん「そうではない」と思えてくる。
そうではないでしょうか?

日本はたしかにお金がなかった。
しかし、お金はなくても、本当に「貧しく」なはい。

ほんとうに貧しい国に、あのような美しい風景が存在するでしょうか?
ほんとうに貧しい国に、あのような美しい心が生き残れるでしょうか?

ほんとうに美しい田園風景というものは、
それを毎日地道に真面目に手入れし、大切に育てているからこそ存在できるのです。
もし、何十年と続く戦乱があったとしたら、そんなものは存在できません。
もし、そこの農民が愛情深く、誠実でなかったら、そんなものは存在できません。

そのような「美しい心」が当たり前にどこにでも存在していたからこそ、
この国は「美しい」のです。

美しい国に、たまたま住んでいたんじゃない。
誠実で美しい志の人々が住んでいたから、そこは美しいのです。

日本の美しさは、日本の都市の美しさは、
そういうことを自然に共有しているからこそ、実現できているのだと思います。

真に貧しい国に、そんなことが可能でしょうか?


日本は、たしかに資源がない。
(あっても、まだ実用できていない)

けれど、今は、「素晴らしい技術」がある。
二郎のような日本人が、
それを支えた日本人が、今の素晴らしい技術大国を作った。

しかし、日本は、「技術開発」だけが素晴らしいのではない。

その技術を実際に施工する人の、その技術を実際に形にする人たちの、
そのひとりひとりの仕事に対する「誠実さ」が素晴らしいのです。

それこそが、日本最大の「資源」であり、
日本の誇りだとわたしは思います。  (下記参照)


人の誠実さ・・・それこそが、
この日本最大の、最強の資源であり、宝です。


言葉にこそしないが、
それをこそ、この作品で感じ取って、
われわれに再確認してほしかったのではないでしょうか?





どうしよう、どんどん長くなる・・・
まだまだ言い足りないので、その③へ続く・・・  m(__)m;;



「風立ちぬ」 公式サイト


※参考記事
「ほんとうの日本経済と中韓経済の正体」
※日本経済のほんとうの底力とは何か?


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