ひだまり    今は古事記に夢中! なぜ日本の漢字は発展し、中国の漢字は衰退したのか? ②  言葉の扱いで国柄が解かる

アメブロから引っ越してきた過去記事の再公開と、                       もっと日本を知るために「竹田研究会」の紹介を主にしていきます。

なぜ日本の漢字は発展し、中国の漢字は衰退したのか? ②  言葉の扱いで国柄が解かる

                      
※ ちょっと長すぎたので、さらに4つに分割しました。 m(__)m 

              
「なぜ日本の漢字は発展し、中国の漢字は衰退したのか? ① 」 の続きです。 
どうぞ ↑ を先にお読みください。


なぜ日本の漢字はこれほど発展を遂げ、中国の漢字はこれほど衰退したのか?
その差こそが、日本人と中国人の決定的な違い。
その理由こそが、
両国がけっして相成れない、理解し合えない理由の根源 だと思います。


誰でも知っているように、日本語の「熟語」のほとんどは「漢籍」(漢文)から作られました。
その「熟語」を日本人はずっと使い続けています。
だから日本人は「漢文」がまだ読めます。

もちろん現代では好んで漢籍を読む人も、スラスラと読める人も少なくなってきましたが、
それでも、その教養の伝統は消え去ったわけではありません。
なにしろ、日本の義務教育の「国語」の中には今でも「漢文」があるので、誰もが一度は「漢詩」「漢文」
の読み解き方、味わい方を学んでいます。
しかも、大学入試科目でほぼ必須の「国語」の中に「漢文」があるということは、好き嫌い、得手不得手
を別としても、否が応でも多くの日本人が「漢文」を一教養として身につけているといっても過言では
ありません。

でも・・・、
これは考えたら、不思議なことだとは思いませんか。 
いくら日本語の漢字が「漢文」からのものだとしても、所詮「漢文」は「外国語」です。
漢字の元の中国ですら、「漢文」どころか今では「漢字」すら読めなくなっているというのに、
それが未だになくなっていないということは、もしかしたら、日本人にとって、日本語にとって、
「漢文」は、「日本語」を担保するのに「必須の要件」だと密かに考えられてきたのではないか・・・
などと思ってしまいます。



一方、
当の中国では、①にあるように、「現代の中国人は簡体字の普及のせいで漢字が読めなくなった」 
と聞くと、まるで、「簡体字の弊害のせいで現代中国人は古い書物が読めなくなった」
と勘違いしがちですが、(当の中国人たちですらそう勘違いしているが)
じつはそれは大いなる間違いです。

中国人にとって「漢文」というのは、そもそも無縁のものでした。
「漢文」というのは「書くためだけの言語」で、「話し言葉」とは終生無縁でした。
といっても、一般教養ですらなかった。
つまり、「中国語」と「漢文」はまったく別の言語といってもいいくらい無関係なのです。
知ってました?

中国には古代から、「共通中国語」というものは一度も存在しませんでした。
支那 (「中国」というのは最近成立した国なので) には、古代から現代にわたって、あまりにも多くの
種族のてんでんバラバラの言葉が混在したため、あらゆる意味で統一というものが非常に困難でした。

それを秦の始皇帝は度量衡の統一などと共に、「言葉」の統一も図ったのです。
といっても、民の「話しことば」を統一しようとしたわけではありません。
それは、現在に至るまで未だ成就されていないことでも分かるように、
支那大陸の地方地方で異なる「話し言葉」や、それを勝手気ままに記した「書き言葉」(文字)までを統一
することはあまりにも困難であり、それに手をつけるのは、ほとんど無意味なことでした。

しかし、それではあまりにも統治するのに不都合です。
そこで始皇帝は、なんとか共通に使える言語はないものかと探した挙句、儒学者たちに目を
つけました。
なぜなら、諸国に点在した儒学者だけは、「詩経」や「書経」のような古い漢籍を全部丸暗記していた
ため、どんな種族の間でも通用する儒学者共通の言葉を持っていたのです。
それを始皇帝が諸侯を束ねるに当たっての「共通言語」として用い、儒学者たちをそのための書類作成
要員として重用しました。

でも本来、「言葉」というものは生きています。
ほっておいたらすぐ民間の手垢がついて、勝手に造語が増えたり、形を変えて崩れていく可能性が
あります。
そこで始皇帝は、せっかくの正式文書に使える「漢文」(共通言語)がまた変化して崩れないように、
漢字は使用可能な数を大幅に制限し、文体や読みも固定して、徹底的に民間に出回っていた儒学書
関係の「書物」を焚書にしました。
そうやって「書き言葉」と「話し言葉」を完全分離して、「書き言葉」(文字)を固定したまま
保管したのです。

それが始皇帝の後の世も、代々踏襲されてきました。

そうやって代々徹底して「漢文(文字)」を人民と切り離したため、
「漢文」は一部の人間が使うためだけの「完全な書き言葉」のままで在り続けたのです。

また、そのときから、支那人の思想や教養は、
ただただ「古い漢籍の中にある言葉のみを用いた表現」に限定されてしまいました。
そのため、今でも中国人たちの発想は、まったく新しいものを生み出すことには価値を見出さず、
常に「過去に例がある概念」からしか生まれてこないのです。
これが、中国が「コピー天国」になった原因だそうです。
(すごく納得します。)


そんなわけで、「漢文」はもともと極々一握りの人間だけの「ツール」であり、
それを用いる超エリート(高級官僚)を目指す一部の者たちを除いて、
昔も今も、一般教養ですらありませんでした。

「漢語」も「和語」も日本語として融合させ、どんどん新しいものを取り入れながら
柔軟に変化し、増殖を続けてきた日本語とは、まるで違うでしょう?

だから、中国人にとって「漢文」=「古い書物」(古い歴史書)」などというものは、
今に限ったことではなく、簡体字のせいでもなく、もともと人民が読むものではなかったのです。

ということは・・・?

それでは、もともと、あまりにも、 あまりにも情報操作しやすい(人民を洗脳しやすい 
というのも 解かろうというものでしょう?



話しがあちこち飛び過ぎてしまいましたが、

ご存じのように、中国ではもともと識字率が低い。
それは、そういう理由で、もともと人民には「文字」というものが与えられていなかったからです。

そりゃまったく持っていなかったわけじゃありませんよ。
それが日本と比べて極端に少なかった上に、自由さも極端に制限されてきたということです。

「少なかった」要因は、上に挙げた理由の他にもあります。
これもまた、中国人(支那人)特有の理由といってもいい。
「漢語」の語彙は日本語と比べて非常に少なかった。
なぜなら、為政者とそれを補佐する一部の者だけが使うために存在していたから、それが広く伝搬
することも、豊かに成熟することも「必要とされていなかった」からです。
必要とされていなかったから、民にとっての利便など考えなかったから、
さらに時の為政者にとって「都合の悪い言葉」があれば、次々と削除・封殺されてきました。 
(ああ、今といっしょでしょ?)

そんなふうに、使える(使っていい)文字を次々と減らしていき、語彙を制限し、
さらに現代では「簡体字」を多用したことで、元の漢字すらほとんどまったく読めなくなってしまいました。

社会が封鎖されてるときならそれでもよかったのでしょうが、
今日のように爆発的に発展しようとするのに、それではとても情報(語彙)が足りません。
「言葉」なくして外界の情報を素早く取り入れることは不可能だからです。

だから、足りない「言葉」を今では「日本語」で補っているのです。

日本人は漢字を採り入れた当初から、中国語にはなかった「和語」(和製漢字)をたくさん作り出しました。
また、中国語以外の外国語も、漢字を使った造語を作り出し、どんどん翻訳しました。
それが、
文化、文明、民族、思想、政府、公務員、議会、企業、銀行、保険、金融、鉄道、汽車、
電 信、電話、航空、法律、経済、資本
・・・ 」などなどです。

日本へ留学してきた清の知識人たちが、そんな日本にカルチャーショックを受け、
猛烈に日本語を勉強し、猛烈に吸収して本国に持ち帰り、今の現代中国語が出来上がっているのです。
遅蒔きの「言文一致」運動も、そのおかげでやっと試みられました。

ですから、現代中国語の日常会話も、法律用語も、政治経済用語も、
日本からの「外来語」がなくなったら全く成り立たないというのが現状です。
ということは、
中国が誇る「近代化」も、日本語なくしては成し遂げられなかったといって過言ではありません。
ちょっと意地悪く言えば、今の中国があるのは「日本語のおかげ」 なんです。
今の中国の社会基盤、経済基盤は、膨大な日本の金銭的・技術的経済援助だけでなく、
日本が作った和製漢字が基礎を築いた・・・と言えるでしょう。


そんなふうに、
「日本の助けを借りた」なんてことを死んでも教えてもらえない中国人はともかく、
ほとんどの日本人も、中国に関してものすごい「幻想」を植え付けられてきました。

わたしたちからすると、「中国語は漢字の羅列だから、さぞ中国人は漢字が得意だろう」と、
もちろん、漢文、漢詩も日本人よりずっと嗜んで得意なんだろうと思うでしょう?
ところがどっこい、中国人の方が漢文も漢字を知らないんです。

以前も話ましたが、中国人観光客が急増して、観光地のトイレがあまりにも汚くなったので
あるとき、思い余って、個室ごとに「中国語」で張り紙をしたそうです。
「日本ではトイレットペーパーはゴミ箱に捨てずにトイレに流してください」 ってね。
ところが、一向に良くならない・・・ なぜ?
そう、中国人は「漢字」が読めなかったからなんです。 
その後、ちゃんと「漢字」ではなく、「簡体字」で書き直したそうです。 (でもまだ汚いけどね…)


でもね、
「なんで中国人なのに漢字が読めないの?」って思うでしょう?
というか、あれだけ「お隣の国」「友好」「親善」って言ってたのに、
なんで日本人はこんな基本情報を知らなかったの? って不思議に思うでしょ?
そう、所詮あんなのは詭弁。
日本と中国は、国交はあっても、情報はかなり遮断されていたんです。
「中国にとって不都合な情報」はかなり意図的に協力的に遮断されていたといっていい。
中国に利する情報淘汰・・・それに「日本放送協会」はどんだけ加担していたか!
(そのへんの恨みはあちこちの記事で)

そういう恣意的フィルターを通してしか、わたしたちは中国を知ることができなかったのです。
でなかったら、こんなことは当たり前に知ってるはずです。
あんなに親しい、近しい「友好国」なんですもの。


あ、話が飛び過ぎた・・・

というように、もはや、「漢字」も「漢文」も日本人の方が理解でき、その資料すら日本の方が
きちんと保存されているのです。
(毛沢東だって、日本で、日本語で、自国や世界のことを勉強したそうだしね・・・)

でも、学生時代にあなたは、
「なんでいまだに中国の漢詩や漢文なんて国語で習う必要が?」
って思いませんでしたか? (国文科行ったわたしでもそう思った!)
でも、今思うと、それには大事な理由があったのでしょう。
本当に誰かが提唱したのかどうかは知りませんが、
事実、その恩恵が今に生きているのですから、なくさなかった人は偉い! 
なくそうとした勢力に抵抗した人は偉い!!! と、今なら思います。
それがまさに、
中国人ですら手離して理解できなくなってしまった漢語を日本人はまだちゃんと読める!
ってことなんです。

そりゃ戦前の人たちよりは読めなくなってしまったけど、
それでも今でも、必要に迫られた人が読もうとすれば読める・・・それが強みです。

これの対局にあるのが、前記事のコメントにもあるように、
中国人はもはや古い書物(原本)を読むことができないってこと。 (韓国人もね)
説明したとおり、これは自然になったことではなく、あえて民衆に読めないようにしていた
ってことです。 これこそが重要な差!
だって、日本人は「古い書物」を 自由に、自力で読むことができるのですから。

考えてみてください。
歴史的原書を自力で読むことができる民と、読めなくなってしまった民と、
どちらが自由で、どちらが幸福だと思いますか?

言い方を変えましょう。
歴史的原書を自力で読める民と、読めなくなってしまった民とでは、
どちらが情報統制されやすく、どちらが真実を知りやすいと思いますか?

そして、どちらが、
自分たちのアイデンティテイィを確立でき、共有できると思いますか?

そういうことなんです。

「言葉を知っている」ということは。
「言葉を奪われる」といことは。


日本人はね、
そういう意味でも、そういう観点からでも、
とても幸福な民 だったと思います。



。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 あんまり長くなったので、ここで切ります。  m(__)m


続きはその③で。

★なぜ日本の漢字は発展し、中国の漢字は衰退したのか?③ 日本人はなぜ幸福な民なのか?





宮脇淳子  じっくり学ぼう!日韓近現代史 3
http://www.nicovideo.jp/watch/sm21602124
ハングルを世宗大王が作ったとき、貴族や両班が
「人民が字を読めるようになったら自分たちの特権がなくなるじゃないか」
「誰でも読める字なんかいらない」「自分たちだけが読める漢字さえあればいい」 と猛反対した。
というのが事実で、今の韓国人が主張する
「ずっと昔から自分たちはハングルを使っていたのにそれを日本人が奪った!」
と言っていますが 嘘 です。
※これは朝鮮の話ではありますが、この考え方の元は宗主国である中華のものです。
中国の漢語の話もどっかにあったと思うけど、見つけたら貼っておきますね。




※日本語の美しさ、すばらしさについては、↓ の参考記事もぜひ参照してください。
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