ひだまり    今は古事記に夢中! フィギュアスケートに「芸術点」が必要だった理由(わけ)・・・ ③

アメブロから引っ越してきた過去記事の再公開と、                       もっと日本を知るために「竹田研究会」の紹介を主にしていきます。

フィギュアスケートに「芸術点」が必要だった理由(わけ)・・・ ③

 
今年(昨日)の四大陸選手権を見ていて改めて思ったこと。
それは、
フィギュアスケートはたしかにスポーツではあるけれど、
数ある競技の中でも、ただ「タイム」とか「距離」とかだけを競う競技ではなく、
審査員の「腹」ひとつで決まる、
厳然とした「主観」というものが入る「採点競技」であり、
なぜ完璧な客観性に終始できないかといえば、それは、「芸術性」または「音楽性」という、
物理的なものさしだけでは到底測りきれない、どうしても
採点者の主観(感性)に左右されてしまう宿命を持つ競技だということです。

(ときに、「感性」以前に「良心」に左右されてしまうこともあるけど・・・)

これは音楽やバレエなどのコンクールにも同じことが言えるですが、
その演技や演奏は、「技術」という面からも採点できるし、「芸術性」という面からも評価できます。
しかし、その芸術性を体現するために必要不可欠なのが他ならぬ「技術」であり、
その技術の高さは、結局は「音楽性」や「芸術性」の高さにつながっているもの。
つまり、「技術」と「芸術性」は、
両輪がそろって初めて完璧に「表現」でき、「評価」できるものだと思うのです。
http://20120901.blog.fc2.com/blog-entry-372.html

つまり、言いたいのは、今回の中国のボーヤン・ジン選手のような、
一つのプログラムに4回転を数種4回も入れるというジャンプ技術の進化の功績はたしかに認めますが、
フィギュアスケートというものはそれだけじゃない、 ってこと。



かつて、高橋大輔選手がチャン選手の「爆上げ点」と戦っていた頃
わたしは、チャン選手のスケートスタイルを一個性としては認めても
それを「絶対」的な完成とは、文字どおりの「絶対王者」とは、ぜったいに認めたくなかった!
なぜなら、その前に、
同時代に、高橋大輔という、チャンとは別次元の「孤高の芸術性」を兼ね備えた選手がいたからです。

もし、あの頃、本当にチャン選手が唯一孤高の存在だったとしたら、あれはあれでいいとは思う。
でも、彼が孤高だったのは、スケートスキルの高さと4回転の精度(完成度)だけだった。
わたしから言わせたら、
ジャンプとジャンプの間、エレメントとエレメントの間には「何もなかった」と言ってもいいくらいだった。 
高橋選手と比べれば。

でも、採点は、審査委員たちは、ジャンプの完成度以外でも、
つまり、「芸術点」や「芸術性を表現するためのスケートスキル」に関しても、
高橋選手と遜色ないくらいの加点を彼に与えた。
わたしから言わせたら、「彼のどこに高橋選手と同等の芸術性や音楽性が?」
と毎回首を傾げた。
何度、「チャンに付く加点」に煮え湯を飲まされたことか・・・

それでも、
なんと、今日、わたしは、
その「憎っくき」チャン選手に「エール」を送っていたのである。

なぜなら、それは、「ボーヤン選手を勝たせないために」です。

本当だったらそれは宇野選手が果たしてくれるべきところだったけど、それは今回叶わなかったので
(宇野選手の完成度が低かったので)、矛先(期待)がチャン選手に移っただけなのですが、
とにかく、今は、「このままボーヤン選手を勝たせてはならない・・・!!」とわたしは思っていた。

もし、今回、あの、復活した「パーフェクト・チャン」以上に、4回転をポンポン決めただけのボーヤン選手
が「評価」されてしまったら、テレビの前でわたしは暴れたかもしれない・・・
でも、そうではなかったためわたしは安堵しました。

そう、安堵したのです。
そして「チャン、よくやった!!」と興奮もした。
あの「宿敵」チャン選手に、わたしは心からの賛辞を贈っていた。

今日のチャン選手になら、精度を欠いた宇野選手が敗れても納得する。
百歩譲って、かつての高橋選手が敗れても納得する。(高橋選手は元々4回転の精度が低かったから)
しかし、
今の4回転をただ「跳んでる」だけのボーヤン選手に、
宇野選手も、チャン選手も、
今日はいなかった羽生選手も、けっして敗れてはいけなかった
と思うのです。
けっして、一瞬でも「王座」を明け渡してはいけないと。
それは、ボーヤン選手にとっても、「男子フィギュア界」にとっても。


かつて、チャン選手の「加点」に幾度も煮え湯を飲まされてきたけど、
それでも、チャン選手の技術(スケートスキル)の高さや、演技構成のそれなりの進歩は認めるもの
があった。(それでも「音楽的融合」には最後まで徹底的な欠如を感じていたが…)

それは、チャン選手が、当時まだ先駆的だった4回転を、ボーヤン選手のように「ただ跳べただけ」
・・・ではなかったからです。

今のボーヤン選手がやっていることは確かに「すごい」ことだけど、
先駆的で「とてつもなくすごいこと」だとは思うけど、
その凄さは、かつての「パーフェクト・チャン」とは違う・・・

たとえば、「棒高跳び」に例えて言えば、
チャンのそれは、クリアに棒を越えて、かつ、美しい模範的なフォームを保っていた。
反面、ボーヤンのそれは、
たまたま持ってた運動能力だけで「エイッ」と跳んだら「越えちゃった」・・・みたいな?
たしかに跳んだ高さは一番だったけど、
そこには、スポーツを極めた時の美しいフォルムも、技としての完成度もなく、
まして芸術性は皆無。

それではいかんのだよ、フィギュアスケートでは!!
 ・・・とわたしは思う。


「芸術点」とか「音楽性」とか、
フィギュアの採点というのは不明瞭で、曖昧で、どっか「水もの」的なところがあるけど、
でも、それでも、本当に素晴らしいものは、本当の芸術性というものは、
理屈を越えて、国境を越えて万人に認識されるものだと思うのです。

ただ、点数化する「過程」で、それが素直に反映されないだけで・・・

ボーヤン選手の驚異的な4回もの4回転には、「先駆者」としてそれ相応の価値はあるとは思うけど、
いかんせんわたしがフィギュアスケートを愛する理由は、「芸術性」なくしては語れない!
ので、申し訳ないけど、
ただブンブンと腕を振り回して「演技しました」とか、
ただクネクネしてみせて「感情表現してみました」とかじゃあ納得できないのです。


そして、それは、今回の宮原知子選手にも言えます。

今回すごく気になったのは、
マスコミ(テレビ解説者)がやたらと彼女を「ミス・パーフェクト」と連呼し、
レッテル貼りしてること!! です。

あれは一見賞賛しているように見えるけど、けっしてそうじゃないと思う。
「ミス・パーフェクト」という言葉(暗示)を宮原選手彼女本人に「聞かせている」かのよう。
つまり、彼女に
「お前は今後、この呪縛を背負っていくんだ」と、まさに呪いをかけてるように思えるのです。
彼女を内側から壊していこうとする意図を感じるのです。

「パーフェクト」っていい言葉のように聞こえるけど、
そんなレッテル貼られた方には、そんなの「重荷」にしかならない。
外国のマスコミが勝手にそれ言ってるのだならいいけど、
日本のマスコミが自国の選手をわざわざ追い込むようにそれを「連呼」するなんていうのは
違和感を感じる。
「宮原潰し」のためにそれやってるような気がするのはわたしだけでしょうか?

本当に、その選手を大事にしたい、日本の宝として大切に育てたいと思っているなら、
そんなプレッシャーにしかならないレッテルを貼らないでしょう。
一昔前ならいざ知らず、昨今、これだけスポーツ・メンタリティ(メンタル・トレーニング)が研究され、
一般にも知られてきて、一介のファンのわたしですら思うのに、スポーツ解説を生業にしている人間が
そのキーワードの意味と重みを知らないわけがないと思う。
たまたま解説者が一回言っただけなら解るけど、こうまで念押しして「連呼」するのには、
マスコミの何かしらの意図、悪意を感じます。



言っておくけど、
宮原選手は、わたしが初めて見出した13歳の頃から、
そのスケートセンスや音楽性・芸術性は、
年齢(わずか13歳)を度外視してでも、
つまり、並み居るベテランのシニア選手たちと比べても、
見劣りするどころか、明らかに頭ひとつ抜きん出て秀でていました。
http://20120901.blog.fc2.com/blog-entry-597.html

宮原選手の真骨頂は、ただの完璧さじゃない。
他の追随を許さない、その豊かな音楽性。
誰よりもバレエ的な、
天性の優れた感性で音楽を捉えたブレス(呼吸)から生まれる美しいムーブメントと品格。
それこそが、宮原選手の特性であり、強味であり、
彼女のスケートそのものだと思います。

それを「ミス・パーフェクト」なんていう、まるで「機械のように正確な演技」が特性であるかのような、
嫌味な小賢しいキャッチコピーで括るのはやめてほしい。

どうも、わたしには、
宮原選手以外の選手を持ち上げるために、ざと宮原選手の本当の魅力や本当の実力を
見当違いなキャッチコピーで誤魔化そうとしているように思えます。


宮原選手が「完璧」を目指したのは、おそらくきっと、
彼女が表現したいものを「表現する」ために、
それを伝えるための「完璧な技術」を必要としてただけだと思う。

所詮、「技術」は、表現のための手段なのです。
本当に自己表現を達成するためには、表現するための技術が必要なのです。
技術あっての「表現力」なのです。

たとえ表現する気持ち(感性)を持っていても、
「表現するための技術」を持っていなければそれは表に表せられない。観客に伝わらない。
たとえ技術だけを持っていても、
表現するもの(感性)を持っていなければ、その演技からは何も「語って」こない。

宮原選手は、ただ「ミスをしない」ことだけにこだわっていたのではなく、
自分の感性、表現したいものを自分のスケートで語るには、まず「語るためのスキル」を磨くこと、
それを理解していたから、語りたいものが明確にあったからこそ、その「表現」を伝えるために、
そのためのスキルを上げて行った。

そして、不断の努力でそれを達成した。
それが、「ジャンプの精度」につながり、「ミスのない演技」につながり、
その結果として、あの素晴らしい表現力につながっているのだと思います。

彼女はそれを感覚的に知っているのでしょう。
だからこそ、「完璧」な演技を目指した。
その結果が、あの演技なのです。
「完璧」(ミス無し)が目標ではなく、
「感性」をスケートで万人に伝えるための土台として技術を磨いただけ。

どの競技、どの世界でも共通なのは、
自己の世界観を人(観客)に伝えるためには、「伝えるための技術」が必要であり、
その技術の土台の上に、己が伝えたい芸術性が表現されるのです。


それが、ボーヤン選手にはあったでしょうか?

それが、本郷選手や村上選手たちにあったでしょうか?

どんなに振付が優れていようと、どんなに難しい技をこなしていようと、
わたしから見たら、
ボーヤン選手も本郷選手も、ただの「ブンブン丸」にしか見えないのです。


これは、あくまでただのファン心理です。

が、フィギュアスケートファン歴40年のわたしはこう思うのです。

宮原選手や、浅田選手、
羽生選手や、高橋選手たちに共通する
比類ないスケート技術に裏打ちされた、比類ない芸術性
比類ない芸術性に裏打ちされた、比類ないスケート技術

それこそが、
フィギュアスケートがフィギュアスケートであるゆえん、
フィギュアスケートが存在する価値 というものではないでしょうか?





相変わらず音楽は置いてきぼりだけど、
ジャンプの完成度と「スケートスキル」を見せつけてくれたことには感謝!



British Eurosport イギリス英語解説 (翻訳付き)





宇野昌磨 2016 4CC SP[British Eurosport]




super!!! Boyang JIN ボーヤン・ジンFS - 2016 4CC




British Eurosport イギリス英語解説 (翻訳付き)





宮原 知子 FS 2016年四大陸フィギュアスケート選手権




NBC米英語解説 (翻訳付き)










わたしはこういう演技を「ブンブン丸」と呼んでいる。
どんなに振付が良くても、腕を振り回して頑張っているだけでは、本当の振付の意図や感性は伝わらない。
もし、これを鈴木選手が滑ったら、こうは「見えない」だろう。

宮原選手と本郷選手との「差」は、ただの「パーフェクト(ミス無し)」だけではない。
比べてみればわかると思うけど、マスコミ評価は「おかしい」。
宮原選手は、「完璧さ」以外に、「完璧さ」以上に、
もっと、その芸術的才能と、
その才能を体現できる優れたスケート技術こそ評価されるべき。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



スポーツを極めると芸術になる・・・
それを体現したものがフィギュアスケートではないだろうか?


★真央ちゃんはなぜそんなに美しいのか? 5  ~スポーツを極めると「芸術」になる

★フィギュアスケートに「芸術点」が必要だった理由(わけ)・・・

★小塚選手の品格


★浅田選手と鈴木選手を足して二で割ると?  宮原知子選手 応援します!

★わたしをバレエに連れてって!!  ~ 吉田 都 の奇跡
※知子ちゃんのスケートは、この吉田都さんのバレエに通じるものがあるように思います。


★宇野昌磨選手 2015 スケートアメリカ 2位!
 海外解説「彼にはロックな要素があり、プレスリーのような 危険な香りがする!」  



★高橋大輔選手の芸術性

★やっぱり、この人を神と呼ぼう!  高橋大輔の絶対普遍の感動神技!!

★モロゾフを泣かした 高橋選手の神演技!!!  NHK杯 SP 2013.11.8

★チャン選手の「爆上げ点」に思うこと

★日本人にしか見えないもの

★真央ちゃんはなぜそんなに美しいのか? 2 「筋肉編」

★真央ちゃんはなぜそんなに美しいのか? 4 お母様とバレエ

★真央ちゃんはなぜそんなに美しいのか? 5  ~スポーツを極めると「芸術」になる

★真央ちゃんのほんとうの『代名詞』・・・

★まるで春の女神!! 浅田真央 2014世界選手権 歴代最高得点のSP!!      

★浅田真央選手復帰戦ジャパン・オープン! チーム日本を優勝に導いた「蝶々夫人」




  
関連記事
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
リンク
このブログをリンクに追加する
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
プロフィール

うさんぽ

Author:うさんぽ
アメブロにいた「うさんぽの小径」のうさんぽです。
普通の子持ちの主婦です。
うさぎブログのはずだったのに、気がついたらこんな重いブログになっていました…
思いっきり、主婦目線、母親目線、オバサン目線でいろんな情報に感想を書いています。

記事を引っ越してきたので改行が狂ったりリンクが開けないなど見苦しいところがあり申し訳ありません。

QRコード
QR
RSSリンクの表示