ひだまり    今は古事記に夢中! わたしをバレエに連れてって!! ⑤ 槇村さとる 「ドゥ・ダ・ダンシン!」
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アメブロから引っ越してきた過去記事の再公開と、                       もっと日本を知るために「竹田研究会」の紹介を主にしていきます。

わたしをバレエに連れてって!! ⑤ 槇村さとる 「ドゥ・ダ・ダンシン!」

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師が生徒を手離すとき・・・


これは、重要で、かつ、とてもデリケートな問題だ。


師弟関係と一言でいうけど、

これには、親子のようにぴったりとくっ付いて、離れなれない状態のものもあれば、

そこから離れても、かつてへその緒で結ばれていたごとく、いざというときにこそ結びつく・・・

そういうものもある。

そういうものこそ理想だと思うのだが、

現実の身近な師弟関係というものは、

妙なしがらみで切っては切れず、関係がズルズル続いているだけ・・・というものも少なくない。


それは、生徒の側の、師のネームヴァリューを手離さんとする打算がある場合もあるが、

もっと、功罪の大きいものは、

師が、優秀な生徒を自分の手柄よろしく教室の看板として手離したがらないケースだ。


もちろん、本当の教師というものは、そうあるべきではない。


大事に大事に、手塩にかけて育て上げた生徒が、自分の手を離れて巣立ってゆく・・・

それを、淋しがってる暇もなく、次へのステップへ生徒を羽ばたかせるため背中を押してやることこそ、

ほんとうの師としてなすべき業というものだと思う。


だが、実際には、なかなかそれが難しい・・・。


現実、娘のピアノの世界でも、師を変えるということは、ほんとうに大変なことだ。

うちとは違う話だが、「○○門下生」 なる称号を一度頂いてしまうと、

そこから脱出するのは並大抵ではいかないらしい。

かといって、いつまでも、自分にとって実のない世界にズルズルと付き合い続けるのもかなりの負担だ。

本来は、生徒にそういう気遣いや気苦労を与えないで、去るもの追わずで門出を快く受け入れるべきなのだが、

世知辛い言い方だが、門下生が減ると収入が減ると思っているのか、なかなか快く門出を祝ってはくれないらしい。


生徒によって、諸事情あろうが、

一番大事なのは、

その生徒にとって、もう、その師から得るものが無くなった・・・ と感じたとき、

そこに留まるのは、もちろん是としてはならない。


それは、生徒が感じる前に、

よい教師であれば、それを事前に察知し、門扉を開けて押し出してやることが大切だ。

その生徒を、生徒の将来や可能性をほんとうに大事に思うなら、それは自然なことなのだが・・・。

教師の、自分可愛さ、私利私欲のために、

握った手をなかなか離してもらえず、心を痛める生徒も確かにいる。


今まで育ててもらった恩を感じれば、感じるほど、自分からその手を振り解くのは辛いものがある。

だからこそ、その師からもらったものが、いつまでも色褪せず輝き続けるためにも、

師は、自らの意志で、生徒をときには突き放してでも次へのステップへ押し出してやることが必要なのだ。



この、槇村さとる の 「ドゥ・ダ・ダンシン(ヴェネチア国際編)」は、

そんな理想の師弟関係をさりげなく見事に描いてる。


主人公の桜庭鯛子は、ヴェネチア国際バレエコンクールに向けて、その前哨戦であり、ヴェネチア国際への出場権を得るための全日本選手権で見事金賞を受賞する。

さあ、いよいよ、本命、ヴェネチア国際へ向けて新たな出発!

いろいろ反抗したり、突拍子も無いことを勝手にしてはいたが、

心機一転もう一度、尊敬する師の下で、これからもいっしょに歩んで行く・・・

そう思い込んでいた矢先、

突然、師から


「もう、あなたたちは出て行ってちょうだい。」  と宣告される。


鯛子は当然ショックを覚え、 「自分は捨てられた・・・」  と感じてしまう。


だが、師を一番よく理解する息子はひとこと・・・


「ほんとうに桜庭を愛しているんですね。」


それに対し、


「あなたも、もっといい教師を探しなさい。」  と、クールな一言。


「運命は 自分の手で切り開くしかないのよ。」  と。



ク ~~~~~ッ!!

このやりとりには、痺れました~~~!! (><);;


もう、実感こもってましたから~  ( 我が家にとって~ ;; )


ほんとうに、

こういう教師ばかりだったら、こんなに 親も子も苦労しないんですけどね~  (^^;) 







この「ドゥ・ダ・ダンシン」 もそろそろ終わりかな~?

って思ってたら、あら? また新たな謎のパートナー出現?!

けっこう引っ張るわね~  って言っても まだヴェネチアに行ってないもんね!

でも、これ以上三上の顔が雑にならないうちに、早いとこ手を打ってほしいわ

と、思う今日この頃です。

だって、連載中、急に絵が雑になるのだけは気になる~ (T T;)

単行本化するとき加筆修正かけることもなく だしね・・・

なにもヴェネチアでタイトル取るとこまでやらなくてもいいと思うのよね。

なんというか、「ピークで終わってほしいわ」 という、一読者の希望です。

独特な面白い観点でバレエを描いてるし、鯛子のセリフ回しや、掛け合いが面白いし、

彼女の今までのバレエ漫画のなかでは最高傑作だと思う。

ただ、あんまり鯛子の成長が超人的にならないようにと祈るばかり。

脇はいいとして、主人公の顔は最後までちゃんと描いてね。 (^_^;)  

鯛子はいいの、 三上のことですよ!





<関連記事>
★槇村さとる 「Do Da Dancin’! ヴェネチア国際編 ⑩ 」 前篇

★槇村さとる 「Do Da Dancin’! ヴェネチア国際編 ⑩ 」 後編


なんと、この記事を「憲法改正問題」と絡めて書き直したのがこれ! ↓
★再 「DoDaDancin’!ヴェネチア国際編 ⑩ 」日本人の自由に対する誤解と偏見 ( 前篇)
★再 「DoDaDancin’!ヴェネチア国際編 ⑩ 」 日本人の自由に対する誤解と偏見 (後編)


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コメント
1. フィギュア界では・・・。
師弟関係というものの様々な形が見えます。隣国の元女王様のように、知名度、お金が合致してる場合はある目標に向かって突っ走り(方法はかなりダーク)終われば結局何も残らない。
真央ちゃんはいろんななことがありすぎて・・・・・でもタチアナ先生と出会ったことは、表現という点では素晴らしい結果を残せましたね。佐藤先生とはこれからでしょう。選手も百人いたら百の師弟関係があるはず。どちらにとっても成果のあるものであればと思います。
槙村さとる先生相変わらず綺麗な絵を書いてる。私は「愛のアランフェス」が大好きです。
2010/11/27(土) 14:13 | URL | ドワーフの母 #79D/WHSg[ 編集]
2. Re:フィギュア界では・・・。
>ドワーフの母さん
やっぱりね~(^_^;) 
ぜったいこの時期だから、そっちの方へ持っていくと思ってたのよ・・・
ほんとは、随分以前に書いた記事だったんだけど、他記事に押されてここまで引っ張ってしまった。
で、このタイミングだ~ ま、ちょうどよかったのかな?
そう、師弟関係っていろいろあるよね。
でも、教師の資質を問われたら、やっぱり自分の名声や損得よりも、教え子の将来や未来を第一に考えるべきだと思う。
それは、どんな世界だっていっしょ。
そういういい教師に出会うのも、生徒の人徳が少なからず影響すると思う。
ダークな人間にはダークな人間が、純粋な人間には純粋な人間が。
ですよね?
2010/11/27(土) 14:23 | URL | うさんぽ #79D/WHSg[ 編集]
3. はい!!
>うさんぽさん
そのとおりでございます。
2010/11/27(土) 14:30 | URL | ドワーフの母 #79D/WHSg[ 編集]
4. 師弟関係だけじゃないね
今回のお話、師弟関係だけじゃないね。本当の親子関係も叱り、だと思います。子供のだめといいつつ自分の為って覆いと思います。共依存関係にあると親子ともに、ゆがんだ関係に気が付かないから怖いわ~~!!動物さんたちのように上手に子離れしたいものです。
2010/11/27(土) 15:31 | URL | ミュウミュウ #79D/WHSg[ 編集]
5. Re:師弟関係だけじゃないね
>ミュウミュウさん
コメントありがとうございます。
うんうん。そうですね。
高度経済成長時代から、日本の親子関係って少しずつおかしくなってきてるところありますよね。
とくに母子の共依存関係で、母親が子供の自立を阻んでしまうっていうの多々あります。
マザコン夫に嫌気がさして、さんざん辛酸舐めさせられたはずなのに、自分も同じ穴に・・・って図式も多いですよね。
不甲斐無い夫に見切りをつけて、子供を生き甲斐にしてしまった女の哀しさ・・・ですかね?
結局、男が悪いのか?
ま、そうでなくても、親子の場合は、いざとなれば形振り構わず子供を守るってことができるけど、師弟関係の場合、師が形振り構わずってわけにはいかないし、そこまで踏み込めないし、して欲しくないってのがありますよね?
やはり、師には、いつも毅然として立派な存在であって欲しいと思うものです。


2010/11/27(土) 15:54 | URL | うさんぽ #79D/WHSg[ 編集]
6. はじめてのコメント
ひと言でもいいんですよ、というおことばに甘えて。
先日、ジュネーブ国際音楽コンクールで優勝した萩原さんの高校時代の先生は「わたしが教えていていいんだろうかって思ってました」とおっしゃっていました。
槇村さとるさんのマンガ、好きでよく読んでました。「愛のアランフェス」「白のファルーカ」・・・最近はちょっとご無沙汰でしたが、バレエマンガを描いてらしたのですね。
こんなとりとめのないことしか書けませんがよろしくお願いします。
2010/11/28(日) 15:16 | URL | Vooodka #79D/WHSg[ 編集]
7. Re:はじめてのコメント
>Vooodkaさん
コメントありがとうございます(^^)v
教師は常に「自分で大丈夫なんだろうか?」「これでいいんだろうか?」
という畏れと、常に自問自答がなければならないと思います。
教師が自分をいい教師だと思ったらダメだって言いますよね。
でも、いるんですよね~たまに、「自分はベテランです。」って自負してる教師に限って、ぜんぜん生徒を分かってない・・・って。
自分の力不足を認識して常に切磋琢磨してしてくれる人が生徒と一緒になって成長してさらに向上していきますものね。
槇村さとるはこの他にもバレエ漫画描いてますよ。でも、画力も構成力も昔とは数段変わりましたね。
ただ、ときどき、よほど間に合わなかったのか、いきなりすっごく絵が雑になることがあるんですよ。
しかも、三上が!
いや、けっこう、このキャラ好きだったんで、こう雑に扱われると・・・だって、準主役でしょう?
単行本のときは、修正してほしかったな・・・(T T;)
そのうち、萩尾望都のバレエ漫画のことも書きますね (^^)v
2010/11/28(日) 18:50 | URL | うさんぽ #79D/WHSg[ 編集]
8. 三上君
最初に見たときは悪役かと思いました。^^;
そしたら、そうではなかったようで・・・・^^;
最近読んでいませんが、槇村さんの絵はファルーカの頃が好きです。
最近はかなり力が抜けている気がしますが・・・。

三度目の正直、投稿うまくいくかな、アメーバめっ!
2010/12/02(木) 09:06 | URL | 白いにゃんこ #79D/WHSg[ 編集]
9. Re:三上君
>白いにゃんこさん
大丈夫! ちゃんときましたよ (^^)v
三上が悪役? それは、いったいいつの話??
ご面相崩れて「誰じゃ?こりゃ」ってときはあったけど、悪役面したことあったかな?
ふふふ・・・槇村さとるは力入れて描いた(描かざるを得ない)ところと、そうでないところの差が激しいですよね?
でも、ときどき、すっごくいい表情も描くんでうっかりできないんですよ~
鯛子が面相崩した時なんかは、むしろすごくかわいかったり、ときどき絶妙なアンバラスを描くので、やっぱり目が離せないんですよね。
このヴェネチア国際どうなるんでしょうか?
まだまだ引っ張るつもりのようですが、今、他にバレエ漫画の楽しみないんで、もう、どこまでも行っちゃってください! って感じです。(^_^;)
2010/12/02(木) 09:18 | URL | うさんぽ #79D/WHSg[ 編集]
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